昨年末に作成した価格予想が現実味を帯びている
昨年末、筆者は以下のとおり、2022年の金(ゴールド)相場の予想をしました。年間高値は2,024ドル、年間安値は1,646ドルでした。今のところ、予想した年間高値に近づきつつあると言えます。
図:NY金先物価格(2022年は筆者予想) 単位:ドル/トロイオンス
※点線は年平均
予想の根拠は次のとおりです。2020年を「新型コロナ」と「脱炭素」の元年と考え、2021年が2年目、2022年を3年目とし、大局的に見て2022年(3年目)は2021年(2年目)と同様のことが起きる(価格は年平均ベースで上昇する)と仮定しました。
また、2022年(3年目)の上昇率は、米国の金融政策が引き締め方向に向かうことを考慮して2021年(2年目)の半分とし、変動率は、予想外の事態が発生することを考慮し、2021年(2年目)の1.3倍を想定しました。
現在のような、ウクライナ情勢とインフレ起因の「目立つリスク」が存在し、かつ暗号資産と株価動向が安定しないタイミングでは、予想レンジの上限に近づきやすくなります。短期的には、今と条件が変わらなければ、国内外の金(ゴールド)価格はさらに高みを目指す可能性があると考えます。
図:2022年の予想レンジの立て方