中国が世界景気の回復を先導

 中国国家統計局が発表した、中国の10-12月期GDP(国内総生産)は、前年比6.5%増でした。世界に先駆けてコロナ封じ込めに成功した中国では、昨年4-6月期から前年比プラスに転じ、10-12月期は伸びが加速しました。

中国・米国・日本のGDP成長率(中国は前年比・日米は前期比年率):2019年7-9月期~2020年10-12月期

出所:ブルームバーグより作成

 米国は、4~6月に戦後最悪の落ち込みとなり、7~9月から回復が始まっているものの、コロナ感染再拡大によって回復が鈍化する不安が出ています。日本は、消費税引き上げ(8→10%)の影響で2019年10~12月からマイナスとなり、2020年に入ってコロナショックでさらに落ち込みました。7~9月から回復が始まっているものの、回復力は鈍いままです。

 これから始まる、日本および米国の10-12月期決算発表に注目が集まっています。日本企業の業績回復に、中国景気回復の恩恵が寄与しそうです。