日本株は買い場の判断を継続

 米中協議が再開されても、このまますんなり合意に向かうとは考えられません。合意は無理と悲観が広がり、世界的に株が売られる局面がまだあるかもしれません。波乱の種は残っていますが、それでも、日本株が買い場との判断は変わりません。

 東証一部の平均PER(株価収益率)は約13.8倍、平均配当利回りは約2.5%です。日本株は、PERや配当利回りなどの株価指標で見て、割安と判断しています。

 今、米中ハイテク戦争の影響で、世界中のハイテク投資が人為的に押さえ込まれている状態と考えています。少しでも米中対立が緩和するならば、押さえ込まれている投資が復活するでしょう。米中休戦が実現すれば、2020年には世界的に5G(第5世代移動体通信)、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット化)、ロボット、半導体の投資が盛り上がり、世界景気回復が鮮明になると予想しています。

 結論として、リスクはあっても、リスクを取って日本株に投資していって報われると判断しています。まずは、大型の高配当利回り株から投資していくと良いと思います。

 

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