クイズの正解:【A】【2】下がった 【B】【2】900

 クイズの正解は、【A】【2】下がった 【B】【2】900 となります。

 指定した株価まで【下がった】ときに出す成行売り注文を、逆指値の成行売り注文といいます。例えば、株価が1,000円のとき、【900】円に逆指値成行売り注文を入れることができます。

「逆指値」成行売り注文とは、損切り予約に使う

 一言でいうと、「想定外の株価下落に備える損切り予約」です。

「ここまで株価が下がってしまったら、さらなる下落によって損失がどんどん拡大する可能性がある」と考えられる株価水準を決め、「そこまで下がったら、自動的に売り注文が出る」ように予約しておくのが、「逆指値・売り」注文です。

 逆指値注文には、逆指値の成行売り注文と、逆指値の指値売り注文があります。私は、損切り予約として使うのは「逆指値・成行売り注文」に限るべきと思います。このリポートでは、逆指値・成行売り注文に絞って、説明します。

<逆指値・成行売り注文のイメージ図>

指値売り注文と逆指値成行売り注文を同時に出すこともできる

 保有銘柄に、指値の売り注文と、逆指値の成行売り注文を両方、同時に入れることも可能です。具体例で説明します。

<指値売りと逆指値売り>

 上の図を使って、指値と逆指値を説明します。株価が1,000円の銘柄を100株保有しているとして、1,100円まで上昇したら利益確定売りしようと思っているとします。その場合、1,100円に「指値(さしね)売り」注文を入れます。それが、指値注文です。

 これに対し、逆指値は、損切りの予約です。株価1,000円の銘柄を100株保有していて、900円まで下がったら損切り売りしようと思っているとき、900円に「逆指値・成行売り」注文を入れておくことができます。

 この株が1,100円まで上昇し、あなたが入れた指値売り注文にヒットすれば、1,100円で売りが成立します。一方、この株が下落し、900円をつけたときは、損失確定の成行売り注文が出されます。

 その時点で、900円に指値の買い注文が残っていれば、900円での損切りが成立します。900円の買い指値がなくなっている場合は、それより下の、一番高い価格に入っている買い指値にヒットして、売ることになります。

 逆指値の成行売り注文を入れておけば、きっちり損切りできます。株価をずっと見ていると、いろいろ迷って損切りできなくなる人も、損切りできるのがメリットです。