富裕層の共通点3:ピンチこそチャンス、思い切りがいい

 これも資産運用に成功している方々の共通点です。

株投資が大好き、会社経営をしているC様の例

 会社経営をしているC様は株式投資が大好きです。ご自分で仕事のかたわら、せっせと株式のネット取引をされています。それとは別に、富裕層ならではの運用になりますが、別の資金では「仕組債」と言われるオーダーメイドの高金利債券での運用を続けておられます。

 いわゆる「仕組債」は一般的には複雑でハイリスクと言われ、実際には金融機関との訴訟も多く悪名高い金融商品とのイメージがあります。

 ただ、そこには販売側の問題もあり、仕組債自体は自分の許容できるリスクを自由に金融商品に仕立てることができる商品性のメリットもあり、もろ刃の剣ですが、うまく活用できればメリットも大きいものです。

 長期的な分散投資型ポートフォリオ運用では、個別の判断となる「思い切りのよさ」を必要としないことが長所ですが、ベテラン投資家のC様はたまにくる大暴落を冷静にチャンスと捉え、2020年3月のコロナ・ショックで2008年のリーマン・ショックと並ぶ相場変動が起こった際にこの仕組債を活用し、通常時では考えられない高金利の条件で投資に成功しました。

 もちろん、このような時は先行き大きく回復するものであれば、投資の絶好のチャンスということになりますが、その渦中ではいつどれくらい回復局面に戻るか分からず恐怖が支配している状況です。

 C様はあえて仕組債を活用し、もし当面相場が回復しなくても通常時では得られない金利が確保できるメリットに着目して、絶大な成果を上げたのです。このように、こだわり投資家は、いざという時の判断の思い切りがよいことも共通点なのです。