富裕層の共通点4:仕事など精通している専門分野の知識を運用にもフル活用している

 私たちは普段仕事をしている、または引退するまでは仕事をしてきた、ということになります。そこで培ってきた知識や経験はとても深いものです。

 資産運用に成功する富裕層たちは、やはりそのノウハウを運用にもうまく生かしていました。

医療研究機関にお勤めのD様の例

 例えば医療研究機関に勤めるD様。普段から製薬やその技術に関しては情報も多く、見識が深いです。例えば、新薬の開発ニュースについても、一般公開される情報に対しても、深くその新薬の効果やビジネスとしての将来性を知ることができます。

 少し極端な例かもしれませんが、以前にがん免疫療法が話題となり、小野薬品工業から「オプジーボ」という薬がニュースとなったときに、私たちが知る内容以上にその期待性を理解したD様はすぐさま小野薬品工業の株式を保有しました。その後の小野薬品工業の株価上昇はめざましいものでした。

 また、D様はその専門知識を活用して米国のバイオベンチャー企業や化学メーカーなど、私たちにはなじみが薄い会社でも、やはり伸びそうな会社を次々と長期投資(数年前後)で大成功を収めました。

 このように自分の得意分野で資産運用を行うことで成功している例はとても多いのです。その場合、やはり方針を変えず、同じ分野を追い続け、思い切りがよい判断がしやすいといった特徴が共通してくるようです。

 本来アドバイスやサポートをする立場の私が、このようなこだわりと独自の考え方を持ったお客さまに多くのことを学ばせてもらいました。

 億単位の資産を運用で実現することは決して簡単なことではないですが、もし近道、コツといったものがあるとしたら、ある程度の時間を見据えた上で今回紹介したようなポイントを参考にしてもらえますと幸いです。