イランが支援するイスラム武装組織

 以下は、イランが支援しているとされるイスラム武装組織です。シリア東部・イラク北部などで活動するイラン革命防衛隊や民兵組織、パレスチナ自治区のガザ地区を実行支配するハマス、紅海付近で船舶への妨害行為を行うイエメンに拠点を置くフーシ派、イスラエルの北・シリアの西に隣接するレバノンで展開するヒズボラです。

図:イランが支援しているとされるイスラム武装組織

出所:各種資料およびmap chartを用いて筆者作成

 イランが攻撃や妨害行為を直接的に指示しているとは限らず、資金や軍事物資・技術の支援にとどまるケースもあるといわれています。

 昨年10月のイスラエル・ハマスの戦争勃発以降、ヒズボラとイスラエルの交戦やフーシ派による船舶への妨害行為が激化したり、ヨルダンで米兵の死亡事件が発生しています。こうした動きへの報復として主に米国が、イラン革命防衛隊やフーシ派の拠点を攻撃しています。

 アジアカップが始まった1月12日以降も、米軍による各所への報復、フーシ派による船舶への妨害行為が続いています。地図上では、アジアカップが戦禍の中で行われているように見えます。