国内プラチナ先物、およそ8年ぶり高値

 足元、国内外のプラチナ価格が騰勢を強めています。以下のとおり、大阪のプラチナ先物価格はおよそ8年ぶりの水準に達しています。プラチナの主要な鉱山生産国である南アフリカ(後述します)で電力不足が発生し、供給懸念が浮上していることが一因です。

図:国内外のプラチナ先物価格の推移(日足 終値)

出所:QuickおよびマーケットスピードⅡのデータをもとに筆者作成

 また、世界のプラチナ価格の指標とされるニューヨークの先物価格(ドル建て)は、およそ1年ぶりの高値水準です。国内の価格(円建て)が海外の価格(ドル建て)よりも上昇が目立っているのは、中長期視点で「ドル/円」が円安方向に推移しているためです。

 足元、「銀行不安」が再び大きくなる中、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。長期視点では、西側と非西側の対立が大きくなっている点にも注目しなければなりません。プラチナ価格は今後、どのように推移していくのでしょうか。