世界標準のドル建て価格も上昇

 先ほど、国内の金(ゴールド)小売価格が史上最高値を更新したことについて、書きました。以下は、国内価格の指標であるドル建て金(ゴールド)価格の推移です。期間は、「コロナショック」が発生した2020年以降です。

図:ドル建て金(ゴールド)スポット価格(日足 終値) 単位:ドル/トロイオンス

出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成

  コロナショック後の2020年8月、ウクライナ危機勃発直後の2022年3月に、世界の金(ゴールド)価格の指標であるドル建てスポット価格は、それぞれ1トロイオンスあたり2,000ドルを超えました。2,000ドルは、歴史的な高値水準です。

 そしてまた、2,000ドルに到達しそうな勢いです。この勢いを強めているのが、「銀行の不安連鎖」です。