共通点2:節約に躍起になって息切れしてしまう

 資産運用の前段階で、節約を行い、無駄な支出を減らすことはとても重要です。しかし、お金を使えないことでストレスを溜めてしまえば、結果的にもっと無駄な高額消費を誘発する恐れがあります。

「ラテマネー」という単語をご存じですか。

 ラテマネーとは、スターバックスやタリーズなどのシアトル系カフェで持ち帰りのカフェラテを買うように、無意識のうちに使ってしまう少額のお金のことです。経済評論家のデイビッド・バックが提唱した概念で、日々の小さな出費が積もり積もって大きな金額になることを意味しています。

 このラテマネーを悪者扱いする専門家も多いのですが、後述する「自動引落し」や「天引き」後に残った、自由に使えるおこづかいの範囲内であれば大きな問題はないというのが私の考えです。特に女性の場合、少額の消費は、それ自体が一種のストレス解消となっていることも多いからです。

 重要なのは、節約に成功したという事実ではなく、節約できたお金をその後どのように活用するか。節約の先にある資産運用を通じて、着実にお金を増やすという最終目標を忘れないでください。