共通点5:特徴のある投資信託に飛びついてしまう

 銘柄についてきちんと理解をしないまま購入してしまうという「共通点:4」で述べたタイプと似ていますが、こちらはおもにマーケットを読むことが好きな、株式投資の経験がある人に多くみられる投資信託の失敗です。

「次は○○がきそう」と、特定のテーマ・業種、地域に偏った投資信託の商品ばかり集めてしまった結果、極めてコスト効率が悪く、リスクの高いポートフォリオができ上がってしまうのです。

 最近は、ロボ、AI(人工知能)、EV(電気自動車)などのテーマを掲げた投資信託が人気を集めていますが、こうした特徴のある尖った銘柄というのは、いってしまえば、派手な色柄の洋服と同じです。それ自体が悪いのではなく、目的と組み合わせ方を間違えると、資産運用自体の失敗につながります。
手持ちの服(=金融資産)や、自身の体形(=リスク許容度)に合っているか、冷静な判断が必要です。

特集の次のSTEP4●資産形成・年代別ポートフォリオ見本帳を読む≫≫

この記事の特集まとめ●老後破綻しないためのじぶん年金のつくり方を読む≫≫

 著者の新刊「【2024年新制度対応版】NISA&iDeCo完全ガイド」(SBクリエイティブ出版)が2023年4月、全国の書店で発売されました。詳細はこちらから。