共通点3:「給与天引き」を躊躇(ちゅうちょ)する

 これは、特に今後資産形成を始めたいという若い方に多くみられる傾向です。
何があるかわからないからと、自由に使えるお金をできるだけ手元に残しておこうとする方は、貯蓄から次のステップになかなか進めず、いつまでたっても本格的な資産運用ができません。

 資産形成の大鉄則は、毎月銀行口座に振り込まれるお給料などのキャッシュフローから、自動的に一定額を引き落とす「自動引落し」や「天引き」でお金を積み立てていくことです。

 とりあえずの目安は、手取り給与の2割と考えてください。

 手取り給与が30万円の場合、毎月合計6万円を生活資金とは別に積み立ててみましょう。この積み立てに慣れてきたら、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)や NISA (ニーサ:少額投資非課税制度)など、節税効果のある制度に振り分け、投資信託を通じて運用を行ってみましょう。

 社会人歴が浅い20代の方の場合は、まず、手取り給与の2割を貯金に回しても問題ありません。1年間頑張って50万円程度貯めてから、その資金を初期投資額として資産運用を始めるといいでしょう。