「非民主的国家」増加がはじまった

 以下は中央銀行の金(ゴールド)保有量です。近年、世界全体で、中央銀行の金(ゴールド)保有量は増加しています。以下の通り、金(ゴールド)の保有量を増やしているのは、非民主的な傾向が強い国々の中央銀行です。

図:金(ゴールド)保有増加上位と自由民主主義指数

出所: V-Dem研究所、WGCのデータをもとに筆者作成

 そして以下は、非民主的な傾向が特に強い国々の数の推移です。

図:自由民主主義指数0.2以下および0.8以上の国の数(1945~2022年)

 非民主的な国の増加と民主的な国の減少が、同時進行しています。特に2020年に入り、新型コロナのパンデミック、ウクライナ危機勃発などの混乱に乗じ、非民主的な国の増加が目立ち始めています。まさに、世界規模の「分断」が目立ち始めていると言えるでしょう。(次回以降、最新の「自由民主主義指数」をもとに、「分断」の状況を深堀りします)

 こうした「分断」、そしてそれをきっかけにした、非民主的な国の中央銀行による金(ゴールド)保有高増加は、中長期・超長期視点の金(ゴールド)価格を押し上げる要因になると、筆者は考えています。

 これはまさに、長期を前提とした「積立」投資を効率化するために必要な、「最終価格」の反発に貢献する要因になり得ると考えます。

[参考]積立ができる貴金属関連の投資商品例

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純金積立・スポット購入

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