今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 今週は、FRBが利上げ停止に言及するのか、継続を維持するのかに注目となります。ブレイナード副議長は、小幅な利上げを支持し、またパウエル議長の会見で最近のインフレ率の低下や景気動向や労働市場に関する言及があるのかにも注目が集まります。

 一方、最近ではFRBの高官は、速やかに政策金利を5%以上に引き上げる必要性があるとの考えを変えておらず、インフレがピークに達した兆候が見られる一方で、失業率は低い水準で推移しています。

 今週は重要な経済指標があり、31日の消費者信頼感指数、2月1日のFOMC、1月ADP雇用統計、1月製造業PMI(購買担当者景気指数)、1月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景気指数、週末の雇用統計などがあり、結果によっては激しい上下動の可能性もあります。

先週の動き

 FRBによる利上げの減速や停止への期待が高まり、前週末の+330ドルに続いて、23日(月)は+254ドルの3万3,629ドルと続伸、24日(火)は+104ドル、さらに決算発表はマチマチながらハイテク株中心に買われ、25日(水)は、+9ドル、26日(木)は+205ドルと5日続伸で3万3,949ドルとなっています。

 週末の27日(金)は、FRBによるインフレ指標が予想通り鈍化したことで、利上げ打ち止め期待が続き、前日の大幅高のテスラが大幅に続伸したことで、NYダウは利益確定売りで▲118ドル下落後、+214ドルまで上昇しました。上下動が激しい動きでしたが、終わってみれば+28ドルの3万3,978ドルと小幅に6日続伸となりました。

今週の指標:ドル/円

 今週のドル/円は、予定のFOMC(2月1日発表予定)における利上げ見通しに大きく左右されることになりそうです。0.25%が市場のコンセンサスとなっており、次回、以降の見通しについて声明文で、どう示唆されるのか注目となります。現時点の予想では3月のFOMCで0.25%の利上げをして、その後はいったん停止というのが大方の予想です。

先週の動き

 NY為替市場は、ドル/円はインフレ鈍化傾向が強いものの、好調な経済指標を好感して、ドルは底堅く推移しました。129~131円のレンジの中で上値を試している動きとなっています。週末27日(金)は、129.56円まで下落し、130.07円まで上昇し、129.87円で引けました。