値上がりしていればロールオーバーし、値下がりしていればしない

 すでに2018年に購入してから5年近くが経過しています。もし良い株を買えていたのだとしたら、この5年の間に株価は上昇していることが多いはずです。

 逆に買った値段から大きく下落しているようであれば、その株を買ったこと自体が「見込み違いだった」と認識すべきだと思います。

 確かにロールオーバーはさらに5年間非課税枠を使うことで「延長戦」をするわけですが、ここまでの5年間で株価が下がった銘柄をさらに5年間持ち続けても、あまりよい結果にはならない可能性が高いのではないかと筆者は感じます。

 それならば、2018年に買ったものの値下がりしている株は売却するなり通常口座に移管するなりして、2023年のNISA枠は投資する銘柄を仕切り直し、業績が良いなど株価が上昇することが期待できるものを選びなおした方が良いのではないでしょうか。

 ちなみに筆者もNISA制度は活用していますが、5年間保有した結果株価が値下がりしているケースもあります。その場合、筆者はロールオーバーせず翌年の非課税枠は新たな銘柄を探して投資するようにしています。

 5年間の延長戦ができるのがロールオーバーの魅力ですが、それが「負け戦」にならないようにしたいものですね。