2023年のプラチナ相場、価格反発を予想

 前々回の農産物、前回の金(ゴールド)に続き、今回は「プラチナ」の見通しについて書きます。以下のグラフのとおり、2023年のプラチナ相場は反発すると考えています。

図:プラチナ価格の推移(ドル建てスポット 月間平均) 単位:ドル/トロイオンス

出所:世界銀行のデータをもとに筆者作成

 足元、プラチナ相場(ドル建てスポット)は、1トロイオンス(およそ31グラム)あたり1,000ドル前後で推移しています。筆者が想定する2023年のレンジは、下限が800ドル、上限が1,200ドルです。

 前回の「2023年の金(ゴールド)相場を予想 最高値更新はある!?」で述べたとおり、現時点で、筆者は2023年の金(ゴールド)相場は年末に上昇しやすくなるとみています。貴金属というグループの中で、最も人気がある金(ゴールド)が上昇すると、その他の貴金属もそれに追随する傾向があります(多少の濃淡はある)。

 そのため、プラチナについても、2023年の後半に、金(ゴールド)と同様、上昇しやすくなると考えています。次は、金(ゴールド)との関連を含んだ、筆者がイメージする2023年のプラチナ相場の全体像を、確認します。