2023年の金(ゴールド)相場、最高値到達を予想

 前回の農産物に続き、2023年の相場を予想します。今回は金(ゴールド)です。以下のとおり、2023年は、年後半に2,000ドルを超える可能性があると、考えています。また、瞬間的には、史上最高値もあり得るとみています。

図:金(ドル建て)価格の推移 単位:ドル/トロイオンス

出所:世界銀行のデータをもとに筆者作成

 下落した場合のメドは、1,500ドルだと考えています。レポート執筆時点の価格である1,780ドル前後は、上値の見通しと、下値の見通しのほとんど中間くらいです。2023年の春ごろに下落する場面があり(1,500ドル付近)、その後、緩やかに上昇し年末を迎える(2,000ドル超え)、という流れをイメージしています。

 振り返ってみれば、2022年の金(ゴールド)相場は、有事ムードが漂っていても、株価が乱高下しても、下落する場面が散見されました。今どきの金(ゴールド)相場が、教科書通りに動かないことを、再認識させられたわけです。

 2023年の金(ゴールド)相場も、2022年と同様、教科書(過去の常識)では説明しにくい場面がみられると、筆者は考えています。こうした時代だからこそ、筆者が提唱する「7つのテーマ」が効果を発揮します。