ハードランディングかソフトランディングか、決着はまだ先

 10月以降、米指標が発表になるたびに、ハードランディング不安が高まったり、ソフトランディング期待が高まったりして、その都度、米国株は下がったり上がったりしてきています。

 先週発表の指標の中では、FOMCメンバーの2023年末のFF金利予測が5.1%に引き上げられたことが一番ネガティブでした。ECB(欧州中央銀行)も含め、世界中の中央銀行(除く日本銀行)が引き締めスタンスを取っていることが、株式市場にとってネガティブです。

 ただ今のところ、2023年の米景気がハードランディングとなるかソフトランディングとなるか、決定的な証拠はありません。米景気指標が発表になる都度、一喜一憂する展開は続くと考えられます。

日本株・米国株、時間分散しつつ買い増し方針

 結論は変わりません。日本株は割安で長期的に良い買い場を迎えていると考えています。ただし、短期では急落する局面がまだあると思われます。時間分散しながら少しずつ買い増ししていくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えています。

 米国株も同様に、時間分散しながら投資していくことが良策と考えています。

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