先週の結果

先週は、週後半の12月1日には2万8,200円台に戻すものの、週末は急速な円高進行で2万8,000円割れ

 先週の予測では、NYダウが堅調なら日経平均は2万7,800~2万8,600円のレンジの中での動きとしました。

 先週の日経平均は、週始めは中国のコロナ抗議行動の拡大を受けて、NYダウが大幅下落し、11月30日(水)には2万7,802円まで下げましたが、30日(水)にはパウエル議長が議会講演で12月にも利上げペースを緩める可能性を示したことで、NYダウは+737ドルの3万4,589ドルまで上昇しました。

 これを受けて12月1日(木)の日経平均は、一時2万8,423円まで上昇し、+257円の2万8,226円と5日ぶりの大幅反発となりました。

 週末2日(金)のNYダウは、米11月ISM製造業景況指数がパンデミック以来の最低水準となったことで、▲194ドルの3万4,395ドルとなりましたが、長期金利がさらに低下したことで、ハイテク株には買い戻しが入り、ナスダック総合指数は+14Pの1万1,482Pでした。

 しかし、為替が2.28円の急落となって135.31円をつけ、これを嫌気して輸出関連株中心に先物主導で売られ、一時▲563円の2万7,662円まで下げました。終値では▲448円の2万7,777円となり、想定した2万7,800~2万8,600円のレンジの下限を切って引けました。下げ要因は米景気後退懸念と急速な円高進行といわれています。

 週末の米国市場では、注目の米11月雇用統計が予想を上回ったことで、FRBによる利上げ幅縮小への懸念が広がり、NYダウは一時▲355ドルまで下落したものの、いったん上昇していた長期金利が上げ幅を縮めるとNYダウも戻りに転じ+34ドルの3万4,429ドルと小幅反発で引けました。

 為替は一時、1ドル=133.64円まで円高が進み、引け値は134.32円でした。シカゴの日経先物は▲50円の2万7,710円でした。