関連する個別株・ETFなどの投資商品に注目

 2023年は、ウクライナ危機起因の複数の上昇要因により、農産物価格は高止まりすると、筆者は考えています。

 価格動向を考える上では、長期的な要因である「収穫面積が増えにくい」「もともと化学肥料に頼った生産が行われてきた」という点も踏まえなければならないでしょう。

 また、同危機を有利に展開させるべく、ロシアとベラルーシが化学肥料の供給をさらに絞る可能性はゼロではないでしょう。

 トウモロコシや小麦などの価格に連動する設計の金融商品のほか、化学肥料や種などの農産物の生産に関わる事業を行っている企業の株価動向から目が離せない1年になるかもしれません。

図:農業関連企業の株価推移(2020年3月を100)

出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成

ETF WisdomTree 穀物上場投信(1688 東証)

サカタのタネ(1377 東証)

カネコ種苗(1376 東証)

丸紅(8002 東証)

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)

ブンゲ(BG)

インベスコDBアグリカルチャー・ファンド(DBA)

CFインダストリーズ・ホールディングス(CF)

コルテバ(CTVA)

モザイク(MOS)

ニュートリエン(NTR)

トウモロコシ・小麦(海外商品先物)

トウモロコシ(国内商品先物)