先週の結果

 先週の予測では、日経平均は2万8,000円水準をはさんだもみあいを想定しました。ただし、日本株の上昇はNYダウの堅調な動きが前提になるということでした。

 それを考えるとNYダウは買い疲れがあり、クリスマス商戦が期待はずれになると調整の可能性もあるとしました。

 しかし、先週のNYダウは小売業の決算が予想外に好調で、さらにFOMC議事録で利上げ減速の可能性が示されたことで、NYダウは3万4,000ドル台を回復しました。これを受けて日経平均は一時2万8,500円を突破する動きとなりました。週末は4日ぶりの反落となって▲100円の2万8,283円で引けました。

 週始めの21日(月)は、中国でコロナ感染が拡大し、上海株、ハンセン株の下落を受けて、一時▲53円の2万7,846円まで下げましたが、終値では先物買いで+45円の2万7,944円で引けました。

 22日(火)は、米株式は利上げの長期化見通しから3指標下げるものの、為替が円安・ドル高となったことで、+258円の2万8,203円まで上昇し、終値は+170円の2万8,115円と続伸しました。トピックスは3カ月ぶりの高水準となりました。

 23日(水)は、日本は勤労感謝の日で休場でした。前日の米国市場は一部の小売業が予想外の好決算となり、原油高からエネルギー株が買われ、NYダウは+397ドルの3万4,098ドルと3万4,000ドル台回復となりました。

 さらに、日本が休場の23日は、FOMC議事録で利上げペースの減速見通しが確認されたことで、NYダウは+95ドル、ナスダック総合指数、S&P500種指数も続伸となりました。

 24日(木)の日本市場は、休場の間に米株式が大きく上昇したことで、日経平均は朝方に+386円の2万8,502円まで上昇しましたが、買い一巡後は引け後の米国の感謝祭での休場を前に様子見となって、+267円の2万8,383円と3日続伸で引けました。

 週末の25日(金)は、前日の米国が休場だったことで、材料不足もあり、また、3日連騰で利益確定売りとなり▲100円の2万8,283円と4日ぶりの反落で引けました。

 日本市場の引け後の週末25日(金)の米国市場は、23日に公表されたFOMC議事録を受けて利上げ幅が縮小するとの見方が強まり、3日営業日続伸となり、NYダウは+152ドルの3万4,347ドルでした。ナスダックは▲58Pでしたが、この日は感謝祭シーズンで短縮取引のため3指標はマチマチでした。シカゴの日経先物は+10円の2万8,340円となっています。