今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 経験則からは、感謝祭の前後の相場は上昇する傾向があります。今週は、ブラックフライデーに続いて、月曜日から始まる大規模なオンラインショッピングセール、サイバーマンデーがあります。年を通して小売セクターが盛り上がりをみせる時期となるため相場の押し上げに期待したいです。30日のFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演も注目となります。

先週の動き

 一部の小売業の予想外の好決算や23日のFOMC議事録公開を受け、議事要旨で利上げ減速の可能性が示されたことが好感されNYダウは3日続伸となりました。

 21日(月)は▲45ドルの3万3,700ドルと小幅反落しましたが、22日(火)は一部の小売業の予想外の好決算や原油高からのエネルギー株の上昇、長期金利の低下を受け、+397ドルの3万4,098ドルと3万4,000ドル台を回復。

 23日(水)はFOMC議事録公開を受け利上げペースの減速見通しで+95ドルと続伸し、24日(木)は感謝祭で休場、25日(金)は、利上げ減速期待が続き+152ドルの3万4,347ドルと3日続伸で引けました。

今週の指標:ドル/円

 今週は、米国のインフレの高止まりを受け、FRBによる金融引き締めの継続が見込まれます。ただ、インフレ緩和の思惑も浮上しており、ドル高は一服していることから目先的に、ドル/円は、米長期金利の動向を意識した動きになりそうです。ドル/円は下げ渋りとなりそうです。

先週の動き

 週前半は、中国でコロナ感染拡大やFRBによる利上げ継続の見通しから金利が上昇し、22日(火)のドルは141.07円から142.24円まで買われました。

 23日(水)は、FOMC議事録で利上げペースの減速見通しが示されたことで、一転、ドルが売られ139.19円まで下げ引け値は139.60円となりました。その後は138~140円のレンジの中の動きとなり、週末は139.11円で引けました。