先週のTOPIXは下げ率3.2%の大幅下落

(図2)TOPIX(日足)の動き (2022年12月2日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 最近までのTOPIXは、直近の高値が8月の戻り高値を超えるなど、日経平均よりも強い動きとなっていましたが、上の図2を見ても分かるように、先週のTOPIXは日経平均よりも大きく下げました。具体的に見ていくと、前週末からの下げ率は、日経平均が1.7%だったのに対して、TOPIXは3.2%となっています。

 TOPIXの株価はまだ75日移動平均線まで下げていませんが、下げ幅の大きさや下段のMACDが日経平均と同様にシグナルを下抜けしていることを踏まえると、こちらも75日移動平均線あたりで株価が反発できるかが注目されそうです。

 仮に、75日移動平均線を下抜けてしまった場合は、その下に控える200日移動平均線が下値の目安になります。

 また、こうした日本株の値動きを、もう少し期間の長いチャートで眺めて見ると、そろそろ株価の動きに方向感が出そうな予感を感じさせつつも、まだ水準感を探っている状況が続いているといえます(下の図3と図4)。

(図3)日経平均(日足)の水準感と方向感(2022年12月2日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

(図4)TOPIX(日足)の水準感と方向感(2022年12月2日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 このように、日本株がまだ株価水準を探っている状況が続いていますので、上方向に行くのか、下方向に行くのかについては、海外株市場などの外部要因に左右されやすいともいえます。とりわけ、足元では二つの外部要因に留意しておく必要があります。