今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 今週は、押し目買いも期待され、底堅い展開が予想されますが、引き続き金利動向やFRBの利上げペースに神経質な展開となりそうです。アップルやマイクロソフトなどの主要ハイテク企業が決算を発表する予定ですので注目となります。

 NYダウが多少戻してもチャートの形をみてわかるように今年の1月5日の3万6,952ドルの高値からの下降トレンドの中の動きであり、戻り売りが続くことに変わりありません。

先週の動き

 前々週末のNYダウは、▲403ドルの下げとなっていたものの、週始めの10月17日(月)は、英国で大規模減税案が全て撤回されたことで、ポンドが上昇してドル高が一服し、米大企業の収益が改善されるということで、NYダウは+550ドルの3万185ドルと大幅反発しました。18日(火)も+337ドルの3万523ドルと2日続伸しました。

 その後19日(水)は▲99ドル、20日(木)は▲90ドルと2日続落しましたが、週末の21日(金)は、12月のFOMCで利上げが減速されるとの見通しを受け、NYダウは+748ドルの3万1,082ドルと大幅反発して引けました。

 柴田罫線では、10月18日(火)に3万523ドルで三角保ち合いの上放れとなっています。

今週の指標:ドル/円

 先週末は、20日(木)に1ドル=150円をつけたあとも為替介入の兆候がみられなかったことから21日(金)の夜に海外市場で円安が加速し、一日の下げ幅(円の下落)が2円近くなりました。このタイミングを見計らって投機的円売りに対して、政府・日銀が「伝家の宝刀」大規模円買い介入を行い、ドルは146.22円まで売られました。終値は147.71円でした。

 今週は、146~150円のレンジで落ち着きどころを探し、そこから再び円安の動きとなりそうです。ドルは底堅い動きとなって、さらなる日米金利差拡大を待つことになります。

先週の動き

 先週は、FRBの積極的な金融引き締めへの警戒感から、週始めの1ドル=148円台からジリジリとドル買い・円売りが高まりました。10月19日(水)は10年債利回りが4.14%と2008年7月以来の水準まで上昇すると、1ドル=149円後半の円安となりました。

 翌々日は、10年債利回りが4.24%まで上昇し、為替は1ドル=151.93円まで円が急落したところで、突然、為替介入があり、ドルは146.22円まで急落し、引け値は1ドル=147.71円で引けました。