先週の結果

先週は、目先のピークとした2万7,399円に接近するも、週末は2万7,000円割れ

 先週の予測では、前週末に日経平均が2万7,000円台を回復して引けたことで、市場の見方は、2万7,000円台の値固めから上へという見方が見られました。

 しかし、現状の株価の上下動はテクニカル的な要因が大きく、NYダウがそのような流れをつくっており、日経平均も連動しているとしました。特に米国市場では、経済指標が予想を上回り、インフレ圧力が強いままなので、FRBの積極的利上げ見通しが強く、長期金利の上昇が続いています。

 ドルが買われて、NYダウの上昇も続き17日(月)は、英国の大規模減税策が撤回されたことでポンドが上昇し、ドル高一服を受けて+550ドルの3万185ドル、18日(火)には、決算も予想を上回ったことで、+652ドルの3万837ドルまで上昇し、終値は+337ドルの3万523ドルとなりました。

 日経平均は、17日(月)は、前週末の米株式の大幅反落を受け、▲314円の2万6,775円となりましたが、18日(火)は、すぐに反発となり、+380円の2万7,156円となりました。

 日経平均の上値に関しては、下値は10月3日の安値2万5,621円、上値は10月6日の高値2万7,399円とし、ここを上にぬけるともう一段上が期待できるところでしたが、19日(水)は2万7,371円までの上昇で止まりました。

 その後は上値が重くなり、20日(木)は、▲250円の2万7,006円と3日ぶりに大幅反落。週末は前日の米国市場が長期金利の上昇を背景に翌日も連続で下げたことで、日本市場も値ガサ半導体関連株が下支えするものの、売り圧力が強く▲116円の2万6,890円と2万7,000円を切って引けました。

 週末の米国市場は、ウォール・ストリート・ジャーナルが、11月のFOMCで12月のFOMCでの利上げ減速を議論する公算が大きいとの報道がなされたことで、これが好感されNYダウは+748ドルの3万1,082ドルと3日ぶりの反発となりました。

 主要3指標そろって大幅反発でした。そのタイミングで為替介入が行われたらしく、一時、1ドル=146.22円までの円高となり、引け値は1ドル=147.71円でした。シカゴの日経先物は+210円の2万7,110円となっています。