中間選挙終了、金(ドル建て)反発起きる?

 筆者は現在発生している「ドル高」は、米国の中間選挙(11月8日。4年ごとの大統領選挙の間の年に行われ、上院議員の3分の1と下院議員の全議席が改選。複数の州で州知事選も行われる)のあとに、いったん、短期視点で、一巡すると考えています。

「中間選挙終了」→「選挙対策(インフレ退治)の温度感低下」→「利上げ一巡開始」→「ドル高是正開始」というシナリオを思い浮かべているためです。そしてその先にあるのが、「金(ドル建て)反発」です。

図:NY金先物(期近)日足 終値 単位:ドル/トロイオンス

出所:QUICKのデータより筆者作成

 とはいえ、仮に「ドル高是正」がはじまったとしても、同時に「リスク縮小」や「株高」が起きていれば、有事ムード起因、代替資産起因で、これまでとは別の2階建ての下落圧力が発生している可能性もあり、注意が必要です。

 金(ゴールド)市場の動向を短期視点で見る際は、「代替通貨(ドルの動向)」、「代替資産(株の動向)」、「有事ムード(リスクの強弱)」の3点を、まんべんなく注目する必要があると、筆者は考えています。

「コモディティ(商品)総売り」のように報じられる機会が増えていますが、「ドル」の動向次第では、短期視点の反発が起きる可能性がある(特に金(ゴールド)は)と考えます。本レポートが、年末ごろまでの価格動向を考えるヒントになれば、幸いです。

[参考]貴金属関連の具体的な投資商品例 ※級は筆者の主観

初級:純金積立、投資信託(当社では、楽天ポイントで投資信託を購入することが可能)

純金積立・スポット購入
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
三菱UFJ 純金ファンド
UBSゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)

中級:関連ETF、関連個別株

SPDRゴールド・シェア(1326)
NF金価格連動型上場投資信託(1328)
純金上場信託(金の果実)(1540)
NN金先物ダブルブルETN(2036)
NN金先物ベアETN(2037)
SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)
iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)
ヴァンエック・金鉱株ETF(GDX)
バリック・ゴールド(GOLD)
アングロゴールド・アシャンティ(AU)
アグニコ・イーグル・マインズ(AEM)
フランコネバダ・コーポレーション(FNV)
ゴールド・フィールズ(GFI)

上級:商品先物、CFD

国内商品先物
海外商品先物
商品CFD