先週の結果

先週は、週始め好調も米国の13日の8月消費者物価指数の結果を受け急落

 先週の予測では、日経平均の反発が継続するためには、NYダウの上昇が続くことが前提となるため、13日(火)の日本時間の夜に米国で発表される8月CPIの結果を待ち、インフレ鈍化が確認されれば日米ともに上昇が期待されるとしました。

 週始めの日経平均は、米株高を受けて12日(月)は+327円の2万8,542円、13日(火)は+72円の2万8,614円と戻りの高値いっぱいのところまで上昇したところで、この日の夜に米国市場で発表された8月CPIが大方の予想に反して、強い結果となったことで、インフレのピークアウト期待が後退し、NYダウは▲1,276ドルの3万1,104ドルの急落となりました。

 これを受けて14日(水)の日経平均は、一時▲818円の2万7,795円まで下げ、終値では▲796円の2万7,818円と5日ぶりの大幅反落でした。

 ここでの下値は、7日(水)に2万7,268円まで下げて、一気に3月25日の2万8,338円、6月9日の2万8,389円の上値のフシになりそうなところを突破して、13日(火)に2万8,659円まで上昇していましたので、下げても7日(水)の2万7,268円は下値のフシになることをみていました。

 結果的に先週の週末16日(金)は、▲308円の2万7,567円で引けました。16日(金)は、前日(15日)の米株安を受けポジション調整が進み後場は3連休を前に様子見となりました。

 ただ、その後の米国市場にとっては、20~21日のFOMCがありますので、金融引き締めの強化が論議されており、この影響を米国株がどう受けるのかが日経平均に影響することになります。

 週末16日(金)のNYダウは、2日続落となりました。一時▲411ドルの3万550ドルまで下げ、終値は▲139ドルの3万822ドルで終了しました。米物流大手フェデックスが世界的な需要減退を受け、業績見通しを撤回したことで、市場心理が悪化したことが原因でした。

 ただし、週末や来週のFOMCを控えたポジション調整の動きが出て大きく下げたあと下げ幅を縮小しました。