今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 20~21日(水)のFOMCの結果に注目となります。9月13日の8月CPIが予想を上回ったため、株価は急落しましたが、0.75%の利上げは織り込みました。

 1.00%の利上げの予想もありますが期待インフレ率に鎮静化がみえるため、見送るとの見方もあります。ジェローム・パウエル議長の会見で利上げを継続する方針が再び表明されると株価にとってはマイナスとなります。

先週の動き

 先週始めまでは、ドル安が続きインフレのピークアウト期待から主要3指標はそろって4日続伸となりました。

 しかし、13日(火)の8月CPIが予想を上回ったことでインフレのピークアウト期待や金融引き締めの緩和期待の後退で▲1,276ドルの3万1,104ドルの急落となりました。

 週末の16日(金)もフェデックスが世界景気の悪化を理由に通期の業績見通しを取り下げたことで、相場の重しとなり、NYダウは一時▲411ドルの3万550ドルまで下げ、終値は▲139ドルの3万822ドルと2日続落しました。主要3指標もそろって下落となりました。

今週の指標:ドル/円

 FOMCでは大幅利上げに踏み切る公算ですが、日本銀行と日本政府は円安けん制のため、これまでのドル高・円安が巻き返される展開が考えられます。144円台後半で「レートチェック」が報じられたことで、145円突破となればドル売り・円買いが実施される可能性があります。そのためドルは144円台では上げ渋る可能性があるといえます。

先週の動き

 先週は、週前半に米国のインフレ見通しを巡ってドル売りが強まり、141.66円までドル安・円高となりました。

 しかし、13日の8月CPIが市場予想を上回ったことで、リスク選考的なドル買いが急速に拡大し、一時144.68円まで買われました。

 その後、日銀の「レートチェック」を実施するとの報道で、ドル売り・円買いが活発となり、142円台半ばまでドルは下落しました。しかし、米国の金利先高感は後退せず、週末は143円台に戻しました。週末は142.95円で引け、昨日の19日(月)も先週末の終値と変わらず142.96円で引けました。