先週の結果

先週は、安値2万7,268円をつけ、終値は2万8,214円で終わりました

 先週は、9月20~21日のFOMCや週末のメジャーSQを前に上値重く、様子見が続くとしました。

 結果的には、週半ばの7日(水)に米金融引き締めの警戒感が続く中で、米国の主要3指標の下落の流れを受け、SQの週の水曜日はよくみられる仕掛け的な売りが出て、一時、▲357円の2万7,268円まで下げ、終値では下げ渋って▲196円の2万7,430円となりました。

 注目としていた200日移動平均線を7月19日以来に割ったことで、いったん下値を探る展開もあると思われましたが、そうはなりませんでした。

 それは、この日に下げ渋ったことや、この日のあとの米国市場で、NYダウが3日ぶりに大幅反発となり、S&P500種指数も3日ぶりの反発、さらに7日続落中のナスダックも8日ぶりの大幅反発となりました。また、NY原油が1月以来の1バレル=81ドル台へ下げ、長期金利も下げたことで米株の上昇が支えとなりました。

 そうなるとNYダウに連動する日経平均も大きく戻ることになり8日(木)は、+634円の2万8,065円と8月31日以来の2万8,000円台を回復しました。

 そして週末の9日(金)も前日の米株式が主要3指標そろって続伸したことで、日経平均は2万8,286円まで上昇し、後場、後半は2万8,200円台でこう着状態となり終値は+149円の2万8,214円となりました。9月オプションSQ値は2万8,253円でした。

 SQの週は荒い動きになるとしましたが、米国株の上昇もあり日経平均は週半ばで2万7,268円まで下げ、週後半は米国株と円安にサポートされて、週末は2万8,286円まで上昇しました。約1,000円近い値幅の動きとなりました。

 現状では、チャートは2万8,300円水準に近づくと戻り売りが出る上に、週末要因と戻り一服と円高気味になっていることで、上値の重い展開となるところです。欧米の金融引き締めや景気後退が懸念され、ここをぬけても上を目指すことにはならず、基本的には調整局面でのリバウンド中とみた方がよいでしょう。