「当面安い」「長期で高い」プラチナは積み立て向き
以前の「なぜ金(ゴールド)とプラチナは、積立てになじむのか?」で述べたとおり、積立投資の効率化には、「保有数量が増えること」、「取引期間の終盤に価格が上昇すること」が欠かせません。
この二つを言い換えれば、「積み立て開始後当面、価格が上昇しないこと」「数十年後に、目立った価格上昇が起きること」となります。
積立投資は、毎月の投資額が一定であるため、「価格が低位で安定」する期間が長ければ長いほど、保有数量が増えやすくなります。そして、数十年間の低位安定によって効率的に増えた保有数量を、「終盤の価格上昇」で効率的に収益化するのです。
上記の積立投資を効率化させるポイントから考えられる、積立投資になじむ銘柄は、ざっくり言えば、「今も当面も安く、超長期的に価格上昇が起きそう」な銘柄です。
具体的に言えば、今も当面も「脱炭素」起因で、排ガス浄化装置向け需要が減退するイメージが先行して上値が抑えられやすく、かつ超長期的に見れば「脱炭素」起因で、新しい需要が台頭して価格上昇が見込める「プラチナ」です。
つまり、プラチナは積立投資を効率化させる二つのポイントを、満たす可能性があるわけです。今後もプラチナの積立投資の優位性を、筆者なりの言葉で、解説していきたいと思います。
[参考]積立投資ができる貴金属関連銘柄(一例)
純金積立・スポット取引
投資信託
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
三菱UFJ 純金ファンド
海外ETF
SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)
iシェアーズ・ゴールド・トラスト(IAU)
米国株
バリック・ゴールド(GOLD)
アングロゴールド・アシャンティ(AU)
アグニコ・イーグル・マインズ(AEM)