先週の結果

先週は、週始めの2日のみ上昇し、その後は急落となり2万6,000円割れへ

 先週の予測では、2万7,000円前後には、25日線、75日線などの移動平均線が集まっており、当面は2万7,000円前後が上値のフシになるとし、その下のレンジとしては、2万5,700~2万6,700円の中で2万6,000円の値固めができるかどうかとしました。

 結果的には、週始めの2日間で2万7,062円まで上昇して目標達成となり、その後は米株式の景気後退懸念から日経平均も下値を探る展開となり、週末の7月1日(金)には、2万6,000円を切る動きとなりました。

 週始めの2日間の上昇(6月27日の+379円、28日の+178円)は、前週末の米国市場の大幅上昇を受けて連動した結果で、28日(火)には、上値のフシとした2万7,000円を少し超える2万7,062円まで上昇しました。

 しかし、その後の米国株式は景気後退懸念が高まって軟調な動きとなったことで、日経平均も戻り売りとなって大きく3日続落となり、2万6,000円を割り込みました。

 6月27日(月)は、前週末のNYダウの+823ドルの3万1,500ドルを受け、+379円の2万6,871円の上昇となり、2週間ぶりに75日移動平均線を上回りました。

 28日(火)は、前日の米株式は3指標そろって反落となったことで、日経平均は▲75円の2万6,795円で寄り付き、前場は+139円の2万7,010円まで上昇しましたが、前引けは▲40円の2万6,830円で引けました。

 後場になるとプラス・マイナスのもみあいとなっていましたが、大引け間際に+191円の2万7,062円まで上昇し、終値は+178円の2万7,049円となり、これが当面の高値となりました。

 その後のNYダウは、28日(火)は6月消費者信頼感指数が予想を下回り、▲491ドルの3万946ドルと続落し、29日(水)は+82ドルと小反発するも、30日(木)は、5月個人消費支出やシカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことで、景気後退懸念が高まり、一時▲597ドルまで下げて終値は▲253ドルの3万775ドルとなりました。

 このような米国株の動きに、日経平均は底堅い動きとなるという見方が多かったのですが、そうはなりませんでした。

 まず、29日(水)は、一時▲362円の2万6,687円まで下げ、終値は▲244円の2万6,804円、30日(木)は、中国の6月製造業PMI(製造業購買担当者景気指数)が予想を下回ったこともあり、一時▲480円の2万6,324円まで下げ、終値は▲411円の2万6,392円となりました。

 そして週末の7月1日(金)は、前日の米国市場で3指標そろって大幅下落となったことで、一時▲551円の2万5,841円まで下げ、終値は▲457円の2万5,935円と2万6,000円割れとなりました。

 この下げは週末要因ということもありますが、時間外の米株先物が大きく下げたことで、持ち高調整の売りが広がったといえます。と同時に景気後退への懸念は根強く投資家心理が相当弱くなっているといえます。

 週末の米国市場は、6月ISM景気指数(PMI)が予想以上に悪化し、10年債利回りが低下したことや、3連休を控えて買い戻しの動きが強まったことで米株は反発しました。

 NYダウは朝方▲287ドルまで下落後、終盤には上昇し+321ドルと反発して引けました。

 シカゴの日経先物は+480円の2万6,310円でした。