先週の結果

先週は、週始めの2万5,520円から2万6,500円水準まで上昇後、上値重く

 先週の予測では、2万5,700~2万6,700円のレンジの中で、2万6,000円の値固めを想定しました。

 結果的には、2万5,500~2万6,500円と想定より200円安いレンジでの動きとなりました。

 週始めの20日(月)は、17日(金)の米国のメジャーSQ(特別清算指数)に絡んだ米国株式の大幅な下げを受け、日経平均も連動することが想定されましたが、その場合は5月12日の2万5,688円の安値は守れると想定しましたが、ここを切って2万5,520円まで下げました。

 底打ちとしては中途半端な位置でしたので、このまま反発してもいずれ3月9日の安値2万4,681円を試す可能性があるとしました。

 結局、21日(火)の日経平均は、前日の米国市場は休場でしたが、時間外で米株先物が大きく上昇したことで日経平均は先取りし、+475円の2万6,246円と大幅反発となりました。NY株式も前週の下げの反動から、この日のNYダウは+641ドルの3万530ドルとなりました。その後の日経平均は2万6,000円台で上値の重い動きとなっていました。

 週末の24日(金)は前日のパウエル議長の議会証言(インフレ抑制のために引き締めは続けると述べる一方で、景気減速やエネルギーの需給は懸念していると述べた)を受け、米国3指標が反発したことで、日経平均はグロース株中心に買い戻しが進みました。

 市場からは予想外の上昇だ、と米金利が下がり米株先物が上昇している流れを織り込み指数への寄与度の高い値ガサ株を中心に買い戻しが進みました。米欧の金利引き締め下にあっての動きであり、アヤ戻しの可能性が高いとの声が聞かれます。

 週末24日(金)の米国市場は、3指標そろって大幅高となりました。特にNYダウは+823ドルの3万1,500ドルと続伸し、週間で1,612ドルの上昇となりました。特別に大きな材料が出たわけではありません。先週までの大幅安で売られすぎからの反動の流れの中、6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値で1年先の期待インフレ率が低下したことが追い風になったとされています。

 柴田罫線をみると前回の安値はザラ場で5月20日の3万635ドル、終値で5月18日の3万1,490ドルで、この水準で3万1,500ドル近辺でもみあっていますので、当面のフシまで一気に上昇しています。

 シカゴの日経先物は+390円の2万6,870円となっていますので、ここもフシ目の2万7,000円水準まできています。