今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 今月は、中旬に控えるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に市場ではすでに0.5%の利上げを織り込んでおり、その後の動きのいくつかのパターンを想定し、様子見となって動きづらい展開となりそうです。

 市場はFRBによる積極的な利上げを警戒する一方、インフレがピークアウトしたとの期待も併せ持っておりインフレの加速が示されれば再び警戒感が高まります。

先週の動き

 5月30日(月)は休場。休場後は3指標そろって2日連続の反落。NYダウは7日ぶりの反落となりました。6月2日(木)はOPEC(石油輸出国機構)による原油の増産合意や5月ADP雇用統計が予想を下回ったことを受け、3指標そろって3日ぶりの大幅反発となりました。

 NYダウは+435ドルの3万3,248ドルでした。しかし3日(金)は強い雇用統計を受け、3指標そろって反落。NYダウは▲348ドルの3万2,899ドルで引けました。

 

今週の指標:ドル/円

 FRBは、金融正常化に向け、6月、7月と0.5%の追加利上げを計画しており、金利先高感を背景にドル買い・円売りが続く可能性が高いと思われます。

 ジョー・バイデン大統領とジェローム・パウエル議長との会談では、約40年ぶりの高水準のインフレを抑制する必要があるとしています。

 FRBの金利引き締めのスタンスは変わらないと思われドルは底堅い動きとなりそうです。

先週の動き

 先週は、経済指標が予想に反した結果になったことで、米利上げの継続の可能性が高まり、リスク選好的なドル買い・円売りが広がりました。3日のNY市場で、ドル/円は一時130.98円まで上昇し、130.86円で引けました。