2月の売買代金ランキング(人気株)

「ここまで下げたらさすがに安い」という値ごろ感から、個人投資家が信用を使って逆張り買いを続けた形跡を残していた2月。ただ、その過程で24日の昨年来安値を付けたことからしても、個人投資家の多くが相当な痛手を負った月になったのは間違いありません。誰が売った? でいえば、東証開示の投資主体別データからは外国人。マザーズ銘柄を大量に持っていたとは考えにくいため、個人のロスカットを誘発する目的で、(証券会社から高いレンディングフィーを払って株券を借り)空売りで下値を崩したのではないかと想像されます。

 そんな不条理な下落、短期前提での逆張りエントリーでも大きな含み損(大きなロスカット)が続き、「もうマザーズ触るの止めよう」という心境に追い込まれた個人投資家も多かったのではないかと感じます。これだけ水準を切り下げながらも、売買は低水準。マザーズ市場の1日当たり売買代金平均は前年12月が1,920億円だったのに対し、今年1月は1,439億円に激減しました。そして2月、決算発表シーズンにもかかわらず同1,399億円と前月比でさらに減りました(=さらに人通りが減った)。

市場 コード 銘柄名 2月終値 時価総額
(億円)
売買代金
25日移動平均値
(億円)
月間
騰落率
東証マザーズ 4385 メルカリ 3,550 5,682 137.5 -16.9%
東証マザーズ 2158 FRONTEO 1,835 721 124.9 -26.4%
東証マザーズ 2438 アスカネット 1,266 221 70.9 58.4%
ジャスダック 6890 フェローテック 2,388 1,066 63.9 -13.9%
東証マザーズ 7370 Enjin 2,845 210 55.6 2.3%
東証マザーズ 4485 JTOWER 4,070 896 48.9 -21.7%
東証マザーズ 4412 サイエンスアーツ 6,040 203 39.0 -10.1%
東証マザーズ 4478 フリー 3,815 2,139 32.9 -14.1%
東証マザーズ 9212 GEI 736 78 32.3 -47.1%
東証マザーズ 7133 ヒュウガプラ 4,190 145 32.0 -24.5%
ジャスダック 2702 マクドナルド 4,940 6,568 31.2 -1.6%
東証マザーズ 7342 ウェルスナビ 1,710 806 29.8 6.1%
東証マザーズ 4477 BASE 416 465 28.9 -8.6%
ジャスダック 1407 ウエストHD 4,280 1,970 26.9 25.1%
ジャスダック 2195 アミタHD 2,495 146 23.1 20.3%
ジャスダック 4582 シンバイオ 797 307 22.8 -20.8%
東証マザーズ 6027 弁護士コム 4,275 952 22.8 -10.4%
東証マザーズ 4194 ビジョナル 8,330 2,989 20.9 0.7%
東証マザーズ 4565 そーせい 1,419 1,157 20.3 -6.5%
ジャスダック 4080 田中化研 1,505 490 19.9 -33.3%