12月の売買代金ランキング

 値崩れする銘柄続出で、「突っ込み買いの噴き値売り」狙いの動きは目立ちました。ただ、いずれも短期リバウンド狙いのフロー。戻ったら売りに回るし、安値を切ればロスカットに回って下値を崩す元凶にもなります。

 リバーサル狙いの代表がトップのFRONTEO、そして前月上場の直近IPOサイエンスアーツが極端な売買代金でワンツーに。ただ、地合いが極端に悪いなか、その他のランクイン銘柄の過半が前月比では売買代金大幅ダウン。地合い悪化のほかにも、IPOラッシュに短期資金が奪われた影響も露骨でした。

 月末時点の25日移動売買代金でランキング化していますので、12月上場のIPO銘柄は含まれません。続々とIPOが出てくる過程で流動性トップ銘柄は変化していきましたが、マザーズIPOではJDSCが最初盛り上がり、その資金は値がさ系のエフ・コード、アジアクエストにシフト。

 12月後半は、マザーズ指数構成銘柄ではない11月・12月上場銘柄の売買代金がマザーズ全体の3~4割を連日占めていました。突き抜けて高い流動性の存在する銘柄にだけ個人が群がり、結果的にアルゴリズム売買も盛んになる…株式投資と名乗った単なるギャンブルにしか見えない日々でした。

市場 コード 銘柄名 12月末
終値
時価総額
(億円)
売買代金
25日移動平均値
(億円)
月間
騰落率
東証マザーズ 2158 FRONTEO 3,310 1,300 219.5 -8%
東証マザーズ 4412 サイエンスアーツ 6,900 232 180.3 -11%
東証マザーズ 9250 GRCS 5,750 75 93.0 -29%
ジャスダック 6890 フェローテック 4,235 1,883 69.7 14%
東証マザーズ 4385 メルカリ 5,860 9,363 67.1 -15%
東証マザーズ 3936 グロバルウェ 303 110 54.3 -67%
東証マザーズ 5759 日本電解 5,490 398 53.9 19%
ジャスダック 2702 マクドナルド 5,090 6,768 51.2 1%
東証マザーズ 4565 そーせい 1,904 1,552 47.5 -10%
東証マザーズ 4169 エネチェンジ 1,992 585 43.1 -43%
東証マザーズ 4591 リボミック 411 115 42.6 -39%
ジャスダック 4080 田中化研 2,345 763 38.8 12%
東証マザーズ 4934 Pアンチエイジ 9,250 807 33.5 -6%
東証マザーズ 4194 ビジョナル 9,710 3,482 31.7 19%
東証マザーズ 6522 アスタリスク 3,000 212 30.9 -19%
東証マザーズ 4880 セルソース 5,430 1,011 28.3 -20%
ジャスダック 6324 ハーモニック 4,860 4,681 27.6 4%
東証マザーズ 4485 JTOWER 9,650 2,123 27.2 -6%
東証マザーズ 4477 BASE 616 687 25.0 -10%
ジャスダック 3083 シーズメン 1,120 32 24.7 23%