今週の米国株はNASDAQとS&P500に注目、日本株は2万9,000円台トライに期待

 また、S&P500については、下の図6のエンベロープにもあるように、株価がプラスマイナス3%の範囲内で推移していることが分かります。

■(図6)米S&P500(日足)のエンベロープ(2021年12月31日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 足元のS&P500はプラス3%あたりで跳ね返されつつあるように見えますので、このまま上昇が一服するか、それとも、移動平均線の向きが上向きとなり、それに沿って株価も上昇していけるかを見極める状況にあります。

 そのため、今週の米国株はまだ高値を更新できていないNASDAQと4,800pの新たな節目で上値が抑えられているS&P500の動きが注目されます。

 日本株市場よりも早く2022年相場を迎えた3日(月)の米株市場はNYダウとS&P500がそろって最高値を更新しており、日経平均もこの流れに乗って、2万9,000円台を試す動きが期待されます。

 ただ、今週末に月初恒例の米雇用統計の発表を控える中、OPECプラス会合を受けた原油価格の動きや、中国12月PMI(購買担当者景気指数)の発表が予定されており、様子見ムードが強まる展開には注意しておく必要はあります。

 したがって、今週の株式市場は、年末に超えた節目を上放れてスタートダッシュできるかが試される週になりそうです。