ハンセンは下落トレンド、上海は上昇ながら中旬以降は押し目形成

 この1カ月間の市場の動きを振り返ってみると、ハンセン指数は軽いリバウンドを挟むものの下落トレンドを形成、上海総合指数は上昇トレンドながら、12月中旬以降は押し目形成といった展開でした。

2021年1月以降の主要株価指数の動き

注:2020年12月最終取引日の値=100
出所:各取引所統計から筆者作成(直近データは2021年12月20日、NYダウ平均株価は12月17日)

 ハンセン指数は米中関係の緊迫化、上海総合指数は海外からの資金流入、金融緩和政策が主要な変動要因でした。

 今後の相場見通しに関して重要なポイントとなる部分を整理して説明しておきます。

 まず、気になるのは米中関係です。すぐに改善に向かうとは到底思えませんが、米国側も手詰まり感があります。