目先の日経平均の想定レンジ

 また、目先の値動きの想定レンジについては、とりわけ意識されそうな75日移動平均線乖離(かいり)率のボリンジャーバンドで見ていきます。

■(図2)日経平均75日移動平均線乖離率のボリンジャーバンド(2021年12月24日時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週末24日(金)の75日移動平均線乖離率は▲1.06%でしたが、最近の乖離率は、▲1σ(シグマ)をはさんで、0%ラインと▲2σのあいだを上げ下げする動きが続いていますので、今週も、その範囲内での動きが中心となり、先ほどの掉尾の一振の展開となった場合には、MA(中心線)を目指す動きとなりそうです。

 24日(金)時点の75日移動平均線は2万9,089円でしたので、それぞれのボリンジャーバンドの値に当てはめて計算すると、2万7,617円から2万9,429円が値動きの想定範囲となりますが、日経平均が2万9,000円台に乗せて、気持ち良く今年の相場を終えたいところです。