リスクオフ局面では、米国株よりも日本株の下落率が高くなる

 グローバル投資家から見て、日本株は世界景気敏感株なので、世界景気に不安が出て世界株安になる局面で、グローバル投資家はまず日経平均先物を売ってくる傾向があります。そのため、世界的なリスクオフ局面では、以下の通り、日経平均の下落率がNYダウより高くなる傾向があります。

 グローバル投資家から見て、米国株はディフェンシブ株なので、世界景気に不安が出る局面では、資金を米国株に集めておこうとする傾向があります。

日経平均とNYダウの動き比較:2012年末~2021年11月26日

出所:2012年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 上のグラフをご覧いただくとわかる通り、2013年以降の9つの世界株安局面で、日経平均がNYダウより大きく下げていることがわかります。2020年2~3月のコロナショックの急落局面だけが例外です。

 さて、日経平均はどこまで下がるでしょうか? 私は、2万8,000円近くまで下がるリスクはあるものの、そこからさらに大きく下がるとは予想していません。


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