今期と同じ利益が、今後ずっと得られるわけではない

 今期と同じ利益が、これから毎年ずっと得られるならば、PERだけで割安割高を判断して問題ありません。ただし、現実には、今期と同じ利益が将来も続くわけではありません。

 将来の利益がどうなるか、増えていくのか減ってしまうのか? そのイメージによって、今期PERで高い水準まで株価が買われるか、低い水準に放置されるか、決まります。

PERの低い銘柄群には、一般的に以下の特色があります。

  1. 利益の成長性が低いと考えられている銘柄
  2. 利益が不安定と思われている銘柄(金融株・資源関連株など)
  3. 一時的に利益水準が高くなっていると思われている銘柄

PERの高い銘柄群には、一般的に以下の特色があります。

  1. 利益の成長性が高いと考えられている銘柄
  2. 利益が安定的と思われている銘柄(ディフェンシブ株。景気悪化の影響が小さい)
  3. 一時的に利益水準が低くなっていると思われている銘柄