宅配便大手:成長性を評価できるが株価は必ずしも割安でない

 Eコマース拡大で、国内物流のラストワンマイルを担う宅配便の拡大が続いています。以下の通り、年々取り扱い個数が増え続けています。コロナ禍に見舞われた2020年度に伸びが加速しています。

宅配便取り扱い個数:1992年度~2020年度

出所:国土交通省

 宅配便大手、ヤマトHD(9064)(ヤマト運輸の持ち株会社)・SGホールディングス(9143)(佐川急便の持ち株会社)が、その恩恵を受けています。ただし、両社が宅配便成長の恩恵を受けていることは、株式市場に知れ渡っており、両社とも株価は既に上昇し、PERなどで必ずしも割安とは言えない水準にあります。