物流産業には「最高益更新でも株価は低評価」が多い

 割安成長株の候補はさまざまな領域にあります。たとえば物流産業がそうです。Eコマース(国内)・越境Eコマース(国際間Eコマース)拡大によって、物流産業は、陸運・海運・航空貨物が超繁忙です。それでも物流産業はオールド産業のイメージを持たれているために、株式市場の評価は低いままで株価は「PERで低評価」に据え置かれています。

 物流産業の足元の利益急拡大を牽引しているのは、海運・航空貨物です。需給ひっ迫による市況高騰で一時的に利益が大きくなり過ぎている可能性があります。需給が正常化した後に、利益の反動減が大きくなることが警戒されているので、海運・航空貨物の利益急拡大はそのまま評価することはできません。

 ただし、そうした一時的要因を除けば、物流産業が全般的に成長していく流れは変わらないと思います。