中国の不安は長期化へ、国内消費の回復期待は高まる

 恒大の破綻リスクは高まっています。恒大以外の中国不動産大手にも財務面で問題を広がっています。ただし、中国の問題が世界の株式市場にすぐに大きなダメージを与えることはないと見られています。

 一方、国内消費の回復期待は高まっています。ワクチン接種率の上昇、経口治療薬の開発、感染減少、緊急事態宣言の全面解除を受けて、これから日本でも消費回復が顕著になると予想しています。

 岸田政権になってからの内閣支持率が、新政権発足直後にしては低めで、新政権への期待はやや低下しました。自民党政権であるにもかかわらず所得再分配を強調し、資本主義の構造改革や成長戦略への熱意が従来の自民党政権に比べてやや低いと見られていることにやや不安は出ています。

 それでもとりあえず、コロナ対策の経済政策はしっかりやってくる方針であることに対し、株式市場の期待は続いています。