過去3カ月の推移と今回の予想値

※矢印は、前月からの変化

9月雇用統計の予想

 BLS(米労働省労働統計局)が10月8日に発表する雇用統計は、市場予想によると、失業率は5.1%に低下。NFP(非農業部門雇用者数)は50.0万人増加。平均労働賃金は前月比0.4%増、前年比4.6%増の予想となっています。

 ワクチンの普及や経済再開とともに娯楽や飲食業に従業員が次々と戻った結果、非農業部門雇用者数は、2020年5月から2021年8月までの16カ月間で約1,700万人増加しました。

 新型コロナ以前の完全雇用状態にはまだ約500万人少ない状況ですが、雇用者増は月平均で56万人増加しているので、今後もこのペースで増えていくならば、来年の5月には新型コロナで失われた雇用が全て元通りになる計算です。FRB(米連邦準備制度理事会)が緩和縮小を終了させる時期とちょうど一致しています。