日経平均に新規採用された任天堂、キーエンス、村田製作所

 なお、日本経済新聞社は9月6日、日経平均を構成する225銘柄の定期見直しで3銘柄を10月1日から入れ替えると発表しました。日経平均に新規に採用される銘柄は、キーエンス(6861)、村田製作所(6981)、任天堂(7974)の3社です。

 今回から、すでに発表されていた新しい選定ルール(構成銘柄の株価の高低を考慮し「株価換算係数」を採用する方法)を適用し、値がさ株(株価水準が高い銘柄)の日経平均全体への影響度を抑制することになりました。

 とはいえ、キーエンス、村田製作所、任天堂は、それぞれFA(ファクトリー・オートメーション)用センサー、先端電子部材、ゲーム分野で世界的競争力を保持する有力銘柄であり、日経平均のトレンド改善に寄与するパフォーマンスが期待できそうです。

 閉塞感が拭えなかった国内政治の改善(新政権誕生)期待、感染拡大のピークアウト期待、中国(香港)市場の底入れ感、日経平均の銘柄入替効果など、偶然重なった事象も含めて日本株のトレンド転換に好材料が増えてきたことに注目したいと思います。

▼著者おすすめのバックナンバー
2021年9月3日:テーパリングが怖い?S&P500は2022年に5,000ポイントを目指す
2021年8月27日:インド株式はなぜ堅調?国際分散投資先としての魅力と注目ETF
2021年8月20日:個人投資家はどうすれば?市場が恐れる中国景気減速とタリバンリスク