先週の結果
週半ばまで2万7,500円水準でもみ合った後、一時2万7,000円割れ
先週の予測では、現状のジリ高のような状況を抜けて上に向かう場合は、日足のチャートではなく、週足の13週移動平均線のようなものを上に抜く必要があるとしました。
しかし、現状の環境では厳しく、逆にさらに下値を探るとすれば、下のフシは52週移動平均線(2万7,247円)しかなく、ここを抜けると、下にはフシらいしいフシもないので2万7,000円を切る可能性がありました。
20日(金)は悪材料だらけでした。国外では7月FOMC議事録でテーパリングが年内に始まるという見通しを受け、商品先物が軟調となりました。
国内では、新型コロナの感染者数が増加し続けており、これに19日のトヨタの大幅減産も追い打ちをかけました。
また、やや円高への動きも出ていました。
そして、上海株式、ハンセン指数も軟調だったことで、52週移動平均線(2万7,247円)をアッサリ切って、一時▲326円の2万6,954円と2万7,000円を割り、終値ではなんとか▲267円の2万7,013円と2万7,000円を守りました。
2万7,000円を切っても早い段階で2万7,000円台での動きを定着させなければ先行きは厳しくなります。
先々週は、2日間ほど2万8,000円に戻していましたが、先週は2万7,500円水準でもみ合った後、2万7,000円を週末に一時的に切る動きとなり、流れとしては下向きになっているように見えます。
週末の米国市場は、ハイテク株が相場をけん引し、NYダウは4日ぶりに+225ドルの3万5,120ドルと3万5,000ドル台を回復し、主要3指数そろって上昇しました。シカゴ日経先物は、2万6,845円まで下げた後、反発し、+250円の2万7,260円で引けました。