今週の指標:ドル/円
FRBは、金融緩和策を縮小する方向に動いてきていますが、足元の経済指標がマチマチのため方向感が出にくくなっています。雇用は改善してきているものの、パウエルFRB議長は、これまでの方向性を維持する可能性があります。
とはいえ、米国経済の正常化に向けてテーパリング開始への期待が強く、ドルが買われやすいといえます。そのため、経済正常化への期待が持続し、ドルは底堅い動きになるとみられます。
先週の動き
先週は、8月16日の中国小売売上高と7月鉱工業生産指数が予想を下回ったことや、新型コロナの感染拡大もあり、リスク回避的な円買いが観測されました。
しかし、安全資産としてのドル買いも根強く、ドル/円は下げ渋りました。さらに7月のFOMC議事録で段階的な金融緩和の縮小が必要とされ、ドル買い材料となりました。