米国高配当株1:トリトン・インターナショナル・バミューダ(TRTN)

 世界最大のインターモーダル・コンテナのリース企業です。インターモーダル・コンテナは物品の国際輸送の際に利用される主要輸送手段となっており、同社は世界の主要なコンテナ船会社のすべてにコンテナを供給するリーディングカンパニーです。

 時価総額は36億6,000万ドルで、日本円で約4,030億円となっています。

事業の注目ポイント

 事業の大部分は機器リース事業(Equipment Leasing)で、一部で機器販売事業(Equipment Trading)も行っています。

 機器リース事業ではコンテナや車両の貸出を中心に事業を展開し、機器販売事業ではコンテナの販売を中心に事業を展開しています。

 同社は、日本を含む16カ国にある20の自社オフィスと、44カ国にある約410の他社コンテナデポ施設を通じて世界中の顧客にサービスを提供しています。

出所:トリトン・インターナショナル・バミューダ決算データより筆者作成

競合他社

 競合他社として、同社は米国およびカナダで事業を展開する機器レンタル会社であるユナイテッド・レンタルズ(URI)、複合コンテナ船の購入、所有、管理、リースおよび処分に従事しているテクステイナー・グループ・ホールディングス(TGH)、中古機器や建設用消耗品、工具、小型機器、安全用品などのコントラクター用品の販売や機器の再レンタルを行うハーク・ホールディングス(HRI)などがあります。

株式の注目ポイント

 株価は2020年の高値を超えています。

 また、配当は業績が好調なこともあり、2020年末に増配を行っています。

 好調な貿易量の拡大に伴いコンテナ価格およびリース料が高騰していることによって、同社の業績は好調に推移し、それに伴い株価も上昇しています。2021年は、これからさらにコンテナ取扱量の拡大が予想されており、今後の株価上昇が期待されます。

業績動向

 2021年7月27日開示の四半期決算ではEPS(1株当たり利益)・売上高ともに市場予想を上回りました。

 決算発表以降の株価はさらに上昇しており、今後も海運会社がリースに大きく依存している状況が続くことが想定され、それに伴って同社の業績は拡大が予想されています。

 次回は11月11日に四半期決算の開示予定ですが、市場予想を上回る数字を出せるか注目です。

注意点

 現在コンテナの稼働率は99%を超えており、需要に応えるため、さらなるコンテナの納入を予定していますが、一方で何らかの事情で貿易の流れが2020年3月ごろのように停滞した際には、大きく業績に悪影響を及ぼす可能性がある点には注意が必要です。

株価動向、配当利回り

配当:2.28ドル
配当利回り:4.19%
株価:54.36ドル(約6,000円)

 権利落ち日は9月8日です(権利実施は9月23日予定)。

 配当は2.28ドル、配当利回りは4.19%、株価は54.36ドルで約6,000円から購入できます(2021年8月13日時点)。

 2018年以降の最高値は60.90ドル、最安値は21.67ドルです(終値ベース)。