需給状況がしばらく上値を抑える要因となる可能性も
続いて、需給面の動向にも注目してみます。
■(図4)日経平均(週足)と信用買い残(2市場・制度一般合計)の動き
上の図4は7月19日付のレポートでも紹介した、信用買い残(2市場・制度一般合計)と日経平均(週足)の推移です。
7月第2週に2018年3月以来となる、3兆6,000億円台まで積み上がった信用買い残は、以降の動きをみると、ピークアウトしつつあるような状況となっていますが、依然として3兆5,000億円台と、高水準のままとなっています。
日経平均が高値をつけた2月19日週の信用買い残が2兆8,000億円台でしたので、その後の買い残の積み上がりは、日経平均の上値が切り下がる中で増加した分と考えられます。
つまり、戻り待ち売りが出やすい残高がまだ一定数残っている可能性があり、こうした需給状況がしばらく上値を抑える要因になるかもしれません。