米航空会社の決算見どころ1:アラスカ・エア・グループ(ALK)

 アラスカ・エア・グループ(ALK)の第2四半期決算は予想を上回りました。

 EPS(1株当たり利益)は予想▲45セントに対し▲30セント、売上高予想15.2億ドルに対し15.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+262.7%でした。

・有償旅客マイル数(Revenue passenger miles)は8,712百万マイル(前年同期比+486.7%)
・座席有効マイル数(Available seat miles)は13,413百万マイル(前年同期比+211.4%)
・乗客マイル利回り(Passenger mile yield)は13.09セント(前年同期比▲29.9%)
・座席有効マイル当たり売上高(Passenger revenue per available seat miles)は11.38セント(前年同期比+16.5%)
・座席有効マイル当たり費用(CASM)は9.2セント(前年同期比▲57.9%)
・客席稼働率は77.0%

 ビジネス客はいまだ戻ってきていません。平均飛行距離(stage length)には大きな変化は出ていません。

 機材に関しては、2021年末をメドに10機のエアバスを投入します。

 営業費用は、旅行代理店へのコミッションの支払いの増加、クレジットカード・チャージの増加などで増えています。しかし、これは売上高が増えるにつれて自然に増えてしまう変動費なので、心配していません。

 マイレージが失効する前に使ってしまいたいと考えている消費者が多いので、現在はマイレージ利用による旅行客が、普段の4倍くらい増えています。

 シアトルの雇用市場はタイトで、地上職員などの雇用は難しくなっています。